2014JFKO第1回全日本大会堀田千宴子8年ぶり復帰戦報告北日本新聞記事◀2014.5.20北日本新聞より掲載

「千宴子代表の復帰戦報告」を、ご支援いただいている地元関係者へさせていただきました。

5月20日の北日本新聞でも紹介していただきました。

「競技者としては人生初の一回戦敗退を経験しましたが、8年前の状況を考えると再び競技者として壇上に登ることはないと思っていたので、復帰戦に挑むことができた事が何よりもホッとしている」と関係者に報告いたしました。

昨年春、千宴子代表の第三子臨月頃に「JFKO全日本フルコンタクト空手道連盟」が設立され、同年秋には国内直接打撃流派が大同団結し、統一した大会を2014年5月に開催すると案内がありました。

その一報に接し、千宴子代表の心が大きく動いたのはいうまでもありません。

しかし、道場もようやく開設5年目を迎え、大会が開催される頃には第三子の次男も1歳を迎える手が離せない頃。母乳育児をしているため競技者としての体力や産後の体の回復が間に合うかまったく読めない状況でした。

指導者、主婦、育児と何役もこなしながら、「直接打撃空手の歴史的なチャンスに挑戦できたら・・・」という思いを心に秘めて、可能なことから大会に向けて調整していきました。

産後体力回復に務めながらも、自分の競技空手稽古時間を捻出する事が一番の苦労だったと思います。

大会申込締め切り直前まで判断を見極め、意を決して千宴子代表はエントリーされました!


実際、ライトコンタクトでの組手稽古でも腹部・胸部への打撃は想像以上に受けるダメージが大きく、まずは基礎筋力・体力を戻すことだけで精一杯な状況でもありましたが、産後の回復は時間に任せるほかなく技術的な稽古は、産後丸1年の試合2ヶ月前にようやく開始することができました。

という状況の中でのママさん空手家の競技者復帰は、相手との戦いではなく、まさに自分との戦いとなりました。


試合終了後、千宴子代表は自分本来の現役時代の動きや戦いができないことに、主催者・来賓者・連盟会員の先生方、そしてその昔、優勝を争った他流派選手の皆さんに恥じる気持ちと申し訳ない気持ち。。。そして、8年ぶりに復帰出来たことへの感謝で涙が止まらなかったそうです。

しかしながら、試合ステージ上に立った時、思いどおり動かない体と語り合いながらも、現役時代の記憶が鮮明に蘇り、まだやり残していることを悟ったようです。

千宴子先生は、その夜、インターネットで配信された自分の試合を見て、競技空手にデビューした頃の姿のようで、「0(ゼロ)」どころか「ー(マイナス)」スタートの姿に開き直りが芽生えたようでした。

それとともに、教え子の道場生達に一番大切なこととして伝えている「礼に始まり、礼に終わる」「何事にも挑戦する」ことを自分自身がしっかりと体現できたことに誇りを持つことができたそうです。

最後になりますが、北日本新聞に掲載いただいた千宴子先生のインタビュー時の写真の清々しい表情が、その心中を表しているように思います。

直接打撃空手競技選手への思いにケジメをつけるために再帰した挑戦でしたが、千宴子先生の闘争心に再び火が灯ったように思います。

今大会のテーマソング、大会終了後開催された長渕剛さんのライブで熱唱された「HOLD YOUR LAST CHANCE!2014


まさしく、千宴子先生にとってHOLD YOUR LAST CHANCEだったようです!!


3児のママさん空手家が、8年のブランクを10年かけて一歩ずつ埋めて行かれることでしょう。