千山道場千宴子代表 インタビューより


━━━千山道場のビジョンを教えてください。

千山道場では、親子や家族で空手の稽古を始めた方々が、全体の半数以上なんですよ。今年の1月の道場開き以降に入門された、お子さん達とシニア世代の親子が道場生の主流です。当然ですが、その他に子供だけの道場生や女性、一般ビジネスマンの道場生もおいでますよ。 

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道場の設立目的の柱に「空手をとおした社会教育」という理念があります。つまり、空手で強いだけの道場生を育成するのではなく「人として、優しくて強い人。」結果として、社会にでても通用する人を輩出するのが千山道場の信念だからです。だからといって、気難しい団体ではありません。むしろアットホームな道場ですよ(笑)

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武道である空手をとおして、子供からシニアまで一緒に稽古し「心技体」をバランスよく成長させる場が千山道場の役目だと思っています。そのため、帯の昇級や大会出場成績に傾倒した、結果のみを追求する指導はしておりません。

むしろ、それまでの過程を大切にし、その人にあったペースで、あせらせずじっくりと空手という武道と向き合っていただく中で、それぞれの「気づき」や「成長」を会得していただきたいと思っています。

 

━━━どのような指導を心がけてますか?

基本的なことを少しずつ積み上げ努力のあとがみえたら、それぞれに次の課題をあたえます。日々の努力の積み重ねの結果が、帯の昇級であったり、大会出場成績であったりするのでしょうね。

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子供達への空手技術以外の指導を例にすると「道場のある日は道場へ行くまでに宿題を終わらせる。」「挨拶・返事をきちんとできるようにする。」「まわりにも気を配れるようになる。」「我慢と辛抱を身につける。」「目標を設定し、自分の意思で挑戦する習慣をつける。」「いろんな世代の人と礼節をもってコミュニケーションをはかる事ができるようになる。」「稽古の予習復習をする。」そして、「親や家族や道場の仲間に感謝する心を育む」などでしょうかね。家庭での躾があることを大前提に、あたりまえの事とまじめに取組んでいます。

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そのため、子供から大人まで、ひとりひとりの道場生を大切にするために千山道場では、道場生を定員制にしています。

━━━千宴子代表の今後の目標は?

千山道場で、「空手や世代を超えたたくさんの仲間に出会えて良かった」といってもらえるように、尽力したいと思います。また、もっと女性のための空手の普及につとめたいと思っています。子供から学生・社会人さんの女性入門は特別枠で随時受け付けています。

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個人的には母親として出産・育児が落ち着いたら、自分のための空手の道の追求を再開したいと思っています。

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今までに空手を通じ大変にお世話になった多くの皆さんへの感謝を、次世代への空手の普及やふるさと高岡の人財(※)育成につとめることで、恩返しになればと思ってるんですよ。

2010年5月 某取材インタービューより抜粋


by 事務局